副鼻腔炎(蓄膿症)

副鼻腔炎(蓄膿症)

副鼻腔炎(蓄膿症)

顔の中央部にある鼻(外鼻)、その中は鼻腔と言います。
鼻腔の中央には鼻腔を左右に分けている鼻中隔(びちゅうかく)という隔壁があります。
その隔壁の左右の空間には下鼻甲介(かびこうかい)、中鼻甲介(ちゅうびこうかい)という先端が楕円形の板状の壁があります。
鼻腔の周囲には副鼻腔という空洞が広がっております。

副鼻腔には、ほっぺたの内側にある上顎洞(じょうがくどう)、両目の間にある篩骨洞(しこつどう)、おでこの内側にある前頭洞(ぜんとうどう)、鼻の一番深い奥にある蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)などがあります。

副鼻腔炎(蓄膿症)

これらの副鼻腔は、全て細い穴で鼻腔に通じています。
正常ではこれらの副鼻腔の中の壁は、薄い鼻の粘膜で覆われていて、空洞の内部は空気で満たされています。
この空洞と粘膜に炎症が起こるのが副鼻腔炎です。

急性副鼻腔炎(発症から4週間以内の鼻・副鼻腔の感染症)

風邪などのウィルスや 細菌の感染によって鼻腔に炎症が起り、その炎症が副鼻腔にも波及します。
急性の場合は自然に治ることもありますし、抗菌薬(抗生物質)内服によって治ることもあります。

副鼻腔炎(蓄膿症)の治療

急性の副鼻腔炎の場合薬物療法、抗菌薬(抗生物質)を処方します。
鼻の中に溜まっている鼻汁や膿を吸引して鼻の通りをよくしたり、膿を出やすくします。
また、鼻からネブライザー(抗菌薬の入った薬液を霧状にして吸引)をして治療効果を高めます。
このような保存的療法で改善が見られない場合は、手術療法で治療していきます。

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