咽頭・喉頭

のどの症状

のどの腫れ

咽頭炎や扁桃腺炎などの感染症から、扁桃周囲膿瘍などの外科的処置を必要とするものまで対応いたします。
また、のどの腫瘍性病変の有無を確認いたします。

のどの痛み

のどの痛みの原因として咽頭炎や扁桃炎などの感染症から、のどの腫瘍性病変があります。
のどの所見を確認し、声帯付近の病気が疑われる場合は喉頭ファイバーを用いて観察し診断いたします。また腫瘍性病変の場合は、連携施設へご紹介いたします。

声のかすれ、かれ、声が出にくい

声のかすれ(嗄声)や声が弱々しい、声を出していると疲れるといった症状の原因には、感冒に伴う声帯炎のほかに、声の酷使に伴う声帯ポリープや声帯結節、加齢に伴う声帯萎縮などがあります。
また、声帯の麻痺や喉頭がんなどの悪性疾患の可能性もあることから早めの受診をお勧めいたします。
喉頭ファイバーを用いて声帯を確認し嗄声の原因を診断いたします。

せき、 痰が出る

せき、痰の原因として、咽喉頭炎、肺炎や気管支炎などの炎症性疾患が多いですが、長引く咳、痰の原因としては咽喉頭酸逆流症や喉頭アレルギーなどの疾患や喉頭腫瘍の可能性があります。
耳鼻咽喉科では、急性から慢性の咳、痰に対し診断し治療にあたります。

のどの異物感

のどの奥が詰まっている感じ、引っかかる感じ、腫れている感じ、ゴロゴロするイガイガするといった症状があります。
特に器質的な異常は認めない咽喉頭異常感症から、鼻汁がのどに回ってしまう後鼻漏、咽喉頭の腫瘍性病変、胃酸の逆流に伴う咽喉頭酸逆流症などの病気があります。鼻とのどを確認し診断治療いたします。

息苦しい

呼吸器のうち鼻から咽頭、喉頭(声を出すところ)までを上気道といい、喉頭よりも肺側を下気道といいます。
上気道を狭くしてしまう病気によって息苦しさが生じている場合、迅速な対応が必要となります。
耳鼻咽喉科では上気道の器質的異常や病気により生じた息苦しさを診断いたします。

咽頭痛

咽頭痛は何もしていなくても生じる自発痛と食べ物を呑み込む時に筋の収縮のために生じる嚥下時痛があります。

咽頭の知覚は3つの神経によって支配されています。

三叉神経、舌咽神経、迷走神経

咽頭の刺激がこれらの神経の支配する領域に放散痛として生じることもあります。

また、逆にこれらの支配する領域の臓器の異常から咽頭痛が生じる場合もあります。

検査

・内視鏡検査

・画像検査:X線CT、MRI

・血液検査:細菌感染、ウイルス感染、腫瘍性病変

炎症性の咽頭痛

・急性咽喉頭炎:ウイルス感染、かぜ

・急性扁桃炎:細菌感染(病巣感染、腎臓障害、皮膚症状など)

・ウイルス性扁桃炎:EBウイルスの感染による伝染性単核症

・急性喉頭蓋炎:急速に進行し呼吸困難、窒息の可能性

・亜急性甲状腺炎:初発症状が咽頭痛

異物による咽頭痛

・魚の骨が刺さる:ご飯の丸飲みはしない方が良いとされています

神経性の咽頭痛

・三叉神経痛:顔に痛み

・舌咽神経痛:突然の発作性の咽頭痛で耳に放散する

腫瘍

・咽頭がん

その他

・茎状突起という骨が異常に長い人(茎状突起過長症)