手術療法

手術療法

手術療法

内視鏡下副鼻腔手術(ESS)

お薬を内服したり、お鼻の中を吸引してお掃除する方法でよくならない場合は手術療法が必要になります。
副鼻腔は狭い迷路のような構造をしており、そこに溜まった膿汁は中々出てこられなくなっています。
そこで、副鼻腔と鼻腔(固有鼻腔=真ん中の鼻)を広く開放(交通させる)することによって溜まった膿汁が出やすくなります(ドレナージ)。
この手術は内視鏡を使用して鼻の穴から行いますのでお顔に傷がつくことはありませんし、手術侵襲も少なくて済みます(腫れも少ないかほとんどありません)。

また、病的粘膜のみ除去するため鼻・副鼻腔粘膜の生理機能(鼻汁、埃、花粉などの異物の排泄機能)が保たれます。
当医院では内視鏡下鼻・副鼻腔手術を日帰りで行っております。

鼻中隔弯曲症(鼻中隔矯正術)

鼻の中の真ん中には鼻中隔という鼻腔を正中で左右に分けている構造物(軟骨や骨でできている)があります。
この鼻中隔が曲がっている(弯曲している)方は非常に多くいらっしゃいます。
鼻中隔弯曲症があると、鼻腔が狭くなり空気の通りが悪く、鼻閉(鼻づまり)、嗅覚障害(匂いがしない)、いびき、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)、中耳炎、鼻根部の痛み、頭痛、鼻出血(鼻血)の原因となります。

また、鼻・副鼻腔どうしの交通路が狭くなり、排泄・換気障害をきたし蓄膿症(副鼻腔炎)の発症の誘因となります。
また、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の方に対してCPAP療法(持続陽圧呼吸療法)、OA療法(口腔装置・マウスピースによる治療)の効果を高める目的で行われることもあります。
鼻中隔弯曲があると曲がって出っ張った方(凸側)の鼻腔が狭くなります。

逆に、凹側は狭くないと思われますが、凹側は下鼻甲介肥大や中鼻甲介の含気化(中鼻甲介が空洞化して厚くなっている状態)によって凸側と同じように狭くなっていることが多いのです。
この手術も内視鏡下・鼻内から行いますのでお顔に傷がつくことはありませんし、手術侵襲も少なくて済みます(腫れも少ないかほとんどありません)。
蓄膿症(副鼻腔炎)の内視鏡下副鼻腔解放手術の際に同時に行われることが多いです。

内視鏡下鼻内整復術

中鼻甲介の内部に空洞が形成されていたり(中鼻甲介の含気化)すると鼻づまりや副鼻腔炎の悪化の原因となったりします。
下鼻甲介も形態異常(変形、肥厚など)があると中鼻甲介と同様に鼻づまりや副鼻腔炎の悪化の原因となったりします。
この手術も内視鏡下・鼻内から行いますので、お顔に傷がつくことはありませんし、手術侵襲も少なくて済みます(腫れも少ないか、ほとんどありません)。

また、お鼻(外鼻)が変形することもありません。
蓄膿症(副鼻腔炎)の内視鏡下副鼻腔解放手術の際に同時に行われることも多いです。
鼻中隔弯曲症の矯正手術も内視鏡下鼻内整復術の一つです

当医院では内視鏡下鼻内整復術を日帰りで行っております。

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